廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現

廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現

プロジェクト概要

廃棄物は、プラスチック等の焼却によるCO2放出や、有機性廃棄物の埋立処分によるメタンの放出などが問題となっており、カーボンニュートラル実現のためには、廃棄物から炭素を回収して、原料や燃料として社会に循環させることが必要不可欠です。

一方廃棄物は、地域・季節・天候によって性状(成分、熱量、含水率等)が常に変動し、自律的に制御することができないため、処理後のガスの量・性状も常に不安定で、他分野における炭素回収等の技術をそのまま活用することは難しいという課題があります。

そこで本プロジェクトでは、CO2やメタン等の大気放出を最小化し、廃棄物中の炭素を安定的・効率的に回収して温室効果ガス排出実質ゼロを目指すとともに、バイオマス由来炭素を資源として産業に循環・供給する「カーボンニュートラル型炭素循環システム」実現のための開発・実証を行い、社会実装モデルの創出を目指します。

プロジェクトの特徴

〇CO2分離回収を前提とした廃棄物焼却処理施設の開発

廃棄物由来の焼却排ガス中のCO2濃度を高めてCO2分離回収の効率を向上させる新たな燃焼技術の開発や、排ガス処理設備の統合技術の開発等から大規模実証を実施します。これにより、廃棄物に含まれる炭素の安定的回収率90%以上の実現を目指します。

〇高効率熱分解処理施設の大規模実証

廃棄物中の炭素を効率的に利用するために、革新的熱分解技術の開発や、新たな炉体の設計、残存CO2を再利用する技術開発等から大規模実証を実施します。これにより、廃棄物からの炭素有効利用率および発熱量の回収率の最大化を目指します。

〇高効率なバイオメタン等転換技術の開発

有機性廃棄物をバイオメタン等の燃料に高効率で転換するために、最適なリアクターやプロセスの要素技術開発からパイロットスケールでの実証を実施します。これにより、低温・低圧条件下のメタン発酵バイオガス直接メタネーションおいて、メタン濃度97%以上およびメタン生成速度50NL/Lr・d以上の実現を目指します。