CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発
プロジェクトサマリー
- 2023年12月にNEDO技術・社会実装推進委員会を開催し、3テーマについてはステージゲート審査を実施、一部条件付ではあるが全て継続、パイロット試験等に向けた準備を開始。
- 現在進めている基盤技術開発については当初計画どおり進捗しているものの、後半の実証試験に向けては設備費高騰や工期長期化等の影響により、一部テーマについては計画の見直しを進行中。
【研究開発項目1サマリー】
- 「アンモニア燃料のナフサ分解炉実用化」では、アンモニアバーナーにて目標NOX値達成、試験炉の基本設計を完了し詳細設計を進行中。
【研究開発項目2サマリー】
- 「使用済タイヤ(廃ゴム)からの化学品製造技術の開発」では、精密熱分解にて化成品収率のKPIを達成、低温分解・解重合にてモノマー収率のKPIを達成し、現在実証に向けて次ステージでの検討を進行中。
- 「炭素資源循環型の合成ゴム基幹化学品製造技術の開発」では、エタノールからの高効率ブタジエン合成にて触媒開発に目処が立ち、植物原料からのバイオブタジエン・イソプレン製造技術にて効率の大幅向上を確認。
- 「廃プラスチックを原料とするケミカルリサイクル技術の開発」では、オレフィン化およびガス化とも基盤技術開発はほぼ当初計画どおり進捗しているものの、設備費高騰や工期長期化等の影響により、実証試験に向けて計画の見直しを進行中。
【研究開発項目3サマリー】
- 「CO2を原料とする機能性プラスチック材料の製造技術開発」では、ポリウレタン原料にて基盤技術開発はほぼ順調でありベンチ設備設計に着手、ポリカーボネート製造にてラボレベルで目標概ね達成しベンチ試験機にて検討を進行中。
- 「多官能型環状カーボネート化合物の大量生産工程確立および用途開発」では、基盤技術開発はほぼ終了し、パイロット試験に向けての検討を進行中。
【研究開発項目4サマリー】
- 「グリーン水素(人工光合成)等からの化学原料製造技術の開発実証」では、光触媒効率および水素/酸素分離膜性能を向上させ、光触媒パネルの高性能低コスト化を進行中。
「CO2からの基礎化学品製造技術の開発・実証」では、メタノール合成にて触媒および分離膜開発に目途が立ち一体化での検討を開始、MTOプロセス開発にて触媒コスト低減と性能改善を達成し実証試験に向けての準備を進行中。 - 「CO2等を原料とする、アルコール類及びオレフィン類へのケミカルリサイクル技術の開発」では、メタノールにてベンチ機での目標収率を達成しパイロット機運転開始、オレフィン製造ではエタノールからプロピレンの収率向上を確認しパイロット機建設中。
スケジュール
1. NEDO報告資料
経済産業省産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会ワーキンググループにおけるNEDO報告はこちら。
- 2024年6月最新
- 2024年度 NEDO報告資料
- 2023年1月
- 2022年度 NEDO報告資料
2. 各事業者報告資料(事業戦略ビジョン)
各事業者の進捗状況はこちら。
実施体制・事業戦略ビジョン