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エネルギー構造転換分野

CO2を用いたコンクリート等製造技術開発

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予算額と2050年の効果目標値

予算上限

566.4億円

CO2削減効果

30億トン/年

経済波及効果

156兆円

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プロジェクトの概要

カーボンリサイクルは、CO2を資源として有効活用する技術でカーボンニュートラル社会を実現するためのキーテクノロジーであり、CO2分離回収分野や、一部の化学品分野をはじめとして日本に競争力があります。

特にコンクリート、セメント、炭酸塩等への CO2の利用については、CO2固定化ポテンシャルが高いこと、生成物が安定していること等から、早期の社会実装による大規模な CO2削減が期待され、日本をはじめ米国や欧州において研究開発・実証が本格化しています。

しかしながら、コンクリート・セメント分野において脱炭素化を実現するためには、世界各地で利用されているコンクリートのCO2排出削減・固定量を増大させるとともに、コスト削減等によりその利用を促していく必要があります。また、コンクリートの材料であるセメントについても、その原料である石灰石の脱炭酸反応で CO2が排出されるという課題があります。

本プロジェクトは、同分野におけるカーボンリサイクル技術の社会実装に向け、上述した技術的課題の解決を図るとともに、国内・国外への普及を戦略的に進めることで、同分野における脱炭素化の実現やカーボンニュートラル社会実現に貢献することを目指します。

プロジェクトの特徴

CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの開発

2030 年までに材料製造~運搬~施工に係るCO2排出量の削減及びCO2固定量の増大を図るとともに、コスト低減を実現するCO2排出削減・固定量最大化コンクリートの製造システムの確立し、既存製品と同等以下のコストを目指します。

CO2排出削減・固定量最大化コンクリートの品質管理・固定量評価手法に関する技術開発

2030年までにCO2排出削減・固定量最大化コンクリートの品質管理手法を確立するとともに国際標準化を実現します。

セメント製造プロセスにおけるCO2回収技術の設計・実証

2030年までに石灰石由来のCO2を全量近く回収し、既存のCO2回収手法(化学吸収法;アミン法)と同等以上のコスト低減を実現するCO2回収型セメント製造プロセスの確立を目指します。

多様なカルシウム源を用いた炭酸塩化技術の確立

2030年までに、回収したCO2や廃棄物から効率的かつ経済的に炭酸塩を製造し、セメント原料等で利用する技術や、品質確保のためのガイドラインの策定を目指します。